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名古屋の歴史と文化を 訪ねる旅

桶狭間の戦い攻略の真相 ─天下人への道が開けた信長の手腕─

名古屋の歴史と文化を 訪ねる旅②

■諸説ある桶狭間の所在地 ─激戦の地はどこだったのか!?─

桶狭間古戦場公園

桶狭間古戦場公園桶狭間の戦いの中心地であり、今川義元が打ち取られた地ともいわれる場所。現在は合戦当時の地形、城、砦などをジオラマ化したものが展示される公園および史跡となっている。

 信長に攻撃された義元がどこに本陣をおいていたのかということも、実はよくわかっていない。太田牛一の『信長公記』には、「おけはざま山」に陣をおいたとあるので、谷底などではなく、桶狭間山という山にあったのは確かである。ただし、桶狭間山という名の山は実在せず、「おけはざま山」は、桶狭間にある山という程度の意味でしかない。

 

おけはざま山

③おけはざま山近年、この地が本陣跡と比定され「今川義元本陣跡」の碑が立つ。

 本陣の場所としては諸説あるが、中嶋砦に一番近いのが、大高緑地北端の漆山(うるしやま)である。そのほかの候補地としては、漆山の約1㎞東方で現在は名古屋市立有松中学校があるあたりの高根山、高根山の約1㎞南方で桶狭間古戦場公園にも近い「おけはざま山」などがある。

②高根山史料の記述から推定される場所。写真は高根山に立つ有松神社。

 

<桶狭間合戦ホットスポット!>

■義元首検証跡が残る長福寺

桶狭間の戦い後に信長が義元らの首検証をした寺。堂内には今川義元の木像が安 置されている。
名古屋市緑区桶狭間427

 

■桶狭間古戦場観光案内所

桶狭間の戦いに関する各史跡案内、史跡巡りガイドの紹介などが受けられる。
名古屋市緑区桶狭間巻山2037

 

■国指定の3史跡のご城印

喫茶店「はな華」で販売(3枚セット500円)

※12月17日時点で完売につき、入荷待ちとなっております。

※在庫状況は以下電話番号にお問い合わせください。

※「ニューバージョンで製作中」。新年より販売予定です。

予価(三枚セット1,000円)

TEL:052-627-0787
名古屋市緑区大高町鶴田190

 

信長攻路web

「信長攻路」の詳細についてはこちら
https://nobunaga-kouro.nagoya/

名古屋コンシェルジュ

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「名古屋コンシェルジュ」

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小和田泰経おわだ やすつね

大河ドラマ『麒麟がくる』では資料提供を担当。主な著書・監修書に『鬼を切る日本の名刀』(エイムック)、『タテ割り日本史〈5〉戦争の日本史』(講談社)、『図解日本の城・城合戦』(西東社)、『天空の城を行く』(平凡社新書)など多数ある。

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